河合隼雄の名言集・格言集
河合隼雄
自我が目覚め始める思春期になると、自分は親に「操られている」のではないかと感じはじめ、その時に色々な暴発的な行為が生じる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
個性の尊重ということは、一人一人の責任と課題を重くする
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
子どもを叱って、言うことを聞かない時や、うまくいかない時は、大抵大人がどこか間違っています
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
仏教的な考え方を臨床心理学に取り入れていますが、これが結構役に立っています
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人に意味のある教育者となる為には学力にしろ他の能力にしろ、評価は評価として、しっかりと行いつつ、それが人間の評価とは異なるものであることを自分自身がしっかりとわきまえていることが必要
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
自然科学や科学技術は三人称の死、つまり人間が死ぬということを語ることはできる。ところが二人称の死や一人称の死を語ることはできない
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
宗教とか信仰とかは別に、現代人には非常に頼り甲斐があるものとして、自然科学の知というものがある
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
西洋で起こった無意識の研究は、段々と仏教的な考え接近してきた
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
大人は子どもに「教え」「導く」ことに躍起にならず、子どもの自主性を尊重して、そこから生まれてくものに学ぶほどの気持ちを持つべきである。これは放任とは全く異なる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
日本人の宗教観や倫理観は、日常生活そのものと深く結びついており、キリスト教のように教義、説教、礼拝などと明確に結びついてはいない
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
いくら平等であれ、自由だ、人権だといっても悪い者は悪い
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
今、子どもたちから一番よく聞く言葉は「居場所がない」ということ
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人間は能力差があるのは当たり前だが、日本人はどうして戦後から五十年あまりを「平等主義」の建前でやってきたのだろう
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
恋愛は誰でもできるけれども、恋愛を本当に完成させていくのは、すごく大変な仕事
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
現代の親は非常に短絡的に、いわゆる子どもの成績など知的な能力にこだわりすぎ
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
我々は生涯の中で、その生涯にふさわしいファンタジーを見つける必要がある
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
心理療法というものは、一言にして言えば、来談した人の自己治癒の力に最大限に依存することによって目的が達せられる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
自我は未完の存在として、常に全体性を求めて自己実現の過程にあるものと考えられる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
物が豊かになることや生活が便利になることはいいことである。しかしそれによって失われりは大切なことを、どのような形で補填するか
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
「○○すべきである」というルールはなるべくなら作らない方がいい
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
ユングが自己の概念を立てる時に東洋思想からヒントを得たと言われている
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
「私」という存在にできるだけ生きることの面白さを味わわせてやりたい
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
好きなように好きなことをするのは養生術に適ってくる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
クライアントが本心と矛盾しているようなことを言っている時にはね、こっちが黙って聴くへど向こうは矛盾をきたしてくる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
クライアントにしたってセラピストに対するポジションなものとネガティブなものを出す為に色々苦労する
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
本を読まない人が増えたという。それに大学生がほとんど本を読まないなどと聞くと、本当に悲しくなる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
ユングは統合失調症ではないけれど、統合失調症とほとんど同じ症状が出てるんですね。同じ症状が出ていながら、ユングはちゃんと社会生活を普通にやっていたところがすごい
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
フロイトの書いてる文章は、私が関西弁に訳したような感じに近いんです。日本人の悪いところは、どうしても訳す時に難しい言葉にするところ
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
異性像が魂を表しているということは、普通に考えて「良い」とか「悪い」とかを超えてしまっているというところが大事
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
自律訓練法の場合、催眠なんかに比べて、その人の自然の防衛が働くから、そんなに危ないところまでいかないかもしれません
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
笑いというのは距離をとる非常にいい方法
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
クライアントが段々強くなってくると、とうとうお父さんに対するネガティブなものを出せるようになってくる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
エリクソンの言っているアイデンティティの確立というのは男性の原理に基づく男性の為のもの
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
強迫症状を持っている人は、人間の根底にあるようなことを問題にしているわけで、それを無意識的に防衛しようとして症状を出している
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
(カウンセリングは)自分の器に合わせてやっていく
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人間というものは自分で自分を知らない鉱山のようなもの。自分を生きるということを考え始めると、「こんなこともできるんじゃないか、これもやれるんじゃないか」と自分を発見することができます
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
「せっかく生まれてきたこの世で、自分の人生をどのような物語に仕上げていこうか」という生き方の方が幸せなんです
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
「右もダメ、左もダメ」と思ったときには、「いっぺんボーっとするか」というくらいのつもりでいると答えが生まれてくることもあるのではないでしょうか
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
思春期を乗り越えていくにはお母さんとの関係が問題になってくる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
幸福のために頑張っても幸福は逃げ、目の前の一人の人のために一生懸命になると幸福が訪れる。それが幸福の面白さなんですね
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
ノイローゼの人の苦しみというのは慣れないとなかなか分かりません
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人間は何か良いことをするとき、少しは無理をしたり、努力したりしなくてはならぬものである
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人間には内側を見る方が好きな人と外を見る方が好きな人がいる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人間関係というのは、自分だけがどうにもならない所に面白みがある
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
自分が意識化できる事は言語化できます。私たちはそれを言語化しながら記憶し、統合し、その体験によって、お互いに人と付き合っている
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
心理療法家にとって何より大切なのはクライアントの考えや感情であって、クライアントの個性を生かすこと
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
相手に欠点がないように思われ、何もかもうまくゆくのだったら、その人とつき合うことは当然であり、利己的に言っても価値のあること
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
(自分の心に)傷のある人は他人の傷の痛みがよく分かりますが、そのような分かり方は治癒には繋がりません
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
成功と言っても、所詮は世俗的な意味での成功であって、それがその人にとって本当に幸せか、その人の生き甲斐に通じるかは別の問題
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
深層心理学の知識を身につけると、他人の心が分かったような気になる人がいる
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
心理療法というのは自分の知識や技術を適用して、必ず成功する仕事ではない
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
ゆっくりと寄り道をすればいい。道草の途中には、きっと小さな幸せが落ちています
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人生は決して一本道ではない
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
自分の持っている器量とか決断力をもっと信じなきゃ、信じて開発しなきゃ
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
個人の意思を通そうとすると孤独になりますから、自我が確立していない人、つまりそれに耐えられない人は、しがらみの中で融合して暮らすより仕方ない
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人間は短期間だけ親切になることは容易である
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
嘘は常備薬、真実は劇薬
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
独立と依存とは反対のことではなく、むしろ共存するものだ
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
自我と自己。自我は変革可能だけれども自己は無限の可能性みたいなものだ
『マルチョン名言集・格言集』
河合隼雄
人は傷つくことで成長していく。先生の役割は傷をつける役割だ