シャーロックホームズ 名言

自分の失敗を語るのに躊躇はしない

つまり、いいかね、人生という無色のかせ糸のなかに、殺人という緋色の糸が一本混じっている。我々の仕事は、その糸をときほぐし、緋色の糸を引き抜いて、糸の端から端まですっかり白日のもとにさらすことなんだ。

何が危険な人種だと言って…友達もなく、あちこち流れ歩いていく女性なんかその最たるものだ。

本人は実に害のない、それどころかとても役に立つ人間であるのに、しかし他人の側からの犯罪を誘発しないではすまないのだよ…

狐の世界に迷いこんだひな鳥だね

私の頭は言わばごたごたした収納部屋みたいなもので、ありとあらゆる荷物がその中に収蔵されている－あんまりにもたくさん詰めこんであるので、何を入れたかぼんやりとしか思い出せないことになっても無理はない

ワトスン、新聞というものは使い方さえ心得ていれば、実に貴重な制度だねえ

腹が空いている時の方が頭の回転が良くなるからさ…ぼくは頭脳なのだよ、ワトスン。残りの部分はただの付け足しだ

馬丁仲間の間では驚くほど同情感と仲間意識が強いから、彼らの社会に入り込めば、知りたいことはなんでも聞き出せるんだ

不当な処刑を受けた人間はいっぱいいるさ

僕はゲームの為のゲームをしているんだよ

ワトスン、これは経験にもとづいて確信しているのだが、ロンドンのどんなに如何わしい薄汚れた裏町よりも、むしろ、喉かで美しい田園のほうが、はるかに恐ろしい罪悪を産み出しているのだよ

私達にも外交上の必要というものはありますので

僕の専門は社会の様々な所と関わるのですが、まあそれでこそ幸いというべきか、英国一健全健康なアマチュア・スポーツの世界とだけは縁がないようですね

こいつはあれが自分の御主人だと思っていたんだが、実は見知らぬ人間だったことを知ったんだ。犬が間違うことはないね

あなたの今度の事件の一番の難点は、証拠が有り過ぎるってことでした。そのため、最も肝心なことが、どうでもいいことの陰に隠れてしまったのです

教育に終わりなしさ、ワトスン。勉強また勉強でね、おしまいに最大の勉強が来る

偉大なる精神に小事なし

世間の人を全て金で買収して自分たちの罪科を大目に見させようとしても、そうそう思い通りにはならないことを、あなた方金持ちは叩き込まれるべきですな

ワトスン君、ぼくは謙遜を美徳の一つと教えるのは反対なんだよ

人間の頭で説明のつかないような出来事がいくつも重なりあうなんてことはありえないはずなのだ

ワトスン、君は沈黙という素晴らしい天分を持っているね。だからこそ、君は相棒としてまことに貴重な存在なのだよ

僕のボズウェルがいてくれないと、お手上げだからね

僕には事件の興味が第一で、依頼人の身分などさしたる問題じゃないんだ

私は最終上告裁判所なのです

探偵に関しては、僕のところが最終で最高の上告裁判所みたいなものだ

僕にとっては、仕事そのものが報酬なんだからね

その一つ一つがその前の推理に基づいていて、しかも一つ一つは単純といった推理を一つながり築くことは、さして難しいことじゃない。然る後に、もし中間の推理をことごとく消し去って、お客にはただ出発点と結論だけを示すとすると、いささか安っぽくはあるが、ともかく相手をびっくりさせる効果は十分だ

どうも僕は種明かしをし過ぎるきらいがあるようだ。理由を省いて結果だけを披露するほうが、遥かに強い感銘を与えるものだからね

私はいつも、友人のワトスンに対しても、また知的な興味を抱く人には誰に対しても、私のやり方を残らず説明することにしているんです

押し込みは、もし僕がその気になっていたら、探偵の代わりにこちらを職業にしていたにちがいなく…

君になら言ってもよかろうと思うが、ぼくは自分がすばらしい犯罪者になれたのではないかとずっと考えてきたのだ

ぼくが犯罪者でなくてロンドン市民は本当に幸せだよ

不可能なことがらを消去していくと、よしんばいかにあり得そうになくても、残ったものこそが真実である、とそう仮定するところから推理は出発します

他のあらゆる可能性がダメだとなったら、どんなに起こりそうもないことでも残ったものが真実だ、という例の昔からの公理を思い出す必要がある

明白な事実ほど誤解を招きやすいものはないよ

僕は以前から一つの信条を持っています。完全にありえないことを取り除けば、残ったものは、如何にありそうにないことでも、事実に間違いないということです

そもそも探偵学の分野で、この足跡鑑定の技術ほど重要でしかも無視されているものはない

しかし僕の場合、全く先入観を持たず、事実の示すまま素直に進んでゆきます

僕は当てずっぽうは決してやらない。あれは癖になると大変だ、推理力がダメになってしまうからね

探偵術において最も重要なのは、数多くの事実の中から、どれが付随的な事柄でどれが重大な事柄なのかを見分ける能力です。これができないと、精力と注意力は浪費されるばかりで、集中させることができません

失敗は四度ありました－三度は男に、一度は女にだし抜かれましたよ

ぼくが自分の能力を少々過信したり、事件のために当然の努力を惜しんでいるように思えることがあったら、ぼくの耳許で『ノーバリー』とささやいてくれたまえ。いくらでも恩に着るよ

誰だって経験から学ぶものなんだ。今度の事件で君が得た教訓は、常に別の可能性というものを忘れてはいけない、ということだね

不思議なものでして、タイプライターは筆跡と同じように、ひとつひとつはっきりとした癖を持っています。まったくの新品でない限り、二台の機械が同じ文字を打つことはありません

私は以前から、細かなことこと何よりも重要なのだということばを格言にしています

ただ僕は自分の見るものによく注意するよう修練を積んでいるというだけの話です

だが全体の印象にとらわれずに、細かい点に注意を集中したまえ。ぼくは女性を見るときまず袖口に注意する。男ならズボンの膝のほうがいいがね

ねえ、ワトスン君、君は医者として、子供の性質をつかむためにまず両親のほうを調べてみるということは、いつもやっていることだろう。だったら、その逆も同様に有効だとは思わないかい？

今は亡きモリアーティ教授の死以来、ロンドンは奇妙なほど退屈な都市になったな

概して、事件の外見が奇怪に見えれば見えるほど、その本質は単純なものだ。平凡な顔ほど見わけがつきにくいように、ありふれた特徴のない犯罪ほど、本当はやっかいなんだよ

人生は平凡で陳腐だ。新聞は空疎だし、犯罪社会には豪胆な熱も夢も、永遠にあとを断ったのかねえ

運命という奴は本当にわけが分かりません。これから先何か良いことがない分には、人生なんて悪い冗談ですよ

最高の演技というのは、役に成り切る事なのだ

医者が悪事に手を染めると最悪の犯罪者になる。いずれも人並み以上の度胸と知識を備えた連中だからね

我々はまだウォータールーで勝つまでにはなっていないが、これは僕らのマレンゴだよ、敗地に始まり、勝利に終わるというわけだ

さあ、ワトスン！…獲物が飛び出したぜ。お喋りは無用！着物を着てすぐに出発だ！