伊坂幸太郎に関する名言集・格言集
伊坂幸太郎
関心を持てば、人はどうするか。検索するんだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
人間にとって、年齢とは、その人間の品質を表す数値ではない。つまり、年嵩が増しているからと言って、優秀であるとは限らず、それはただの、肉体の、主に、血管や内臓の使用年数に過ぎない
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
寛容は自らを守るために、不寛容に対して不寛容になるべきなのかどうか
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
私は、今まで信頼して寄りかかっていた柱が実は柱ではなくただの弱々しいタンポポの茎であった、と知ったかのような不安に襲われた
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
大事なルールほど、法律では決まってないのよ。困った人に手を貸しなさい、とかね、そういうのは法律になってない
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
痛めつける相手の、性格やら体格だとかを考慮して、一番、効果がある痛めつけ方を考える。拷問なんて特にそうだな。俺くらいの熟練者になると、こいつらみたいに定型をなぞるんじゃなくて、そいつに合った、拷問をやるわけだ。人はそれぞれ弱点が違うからな
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
まずは押してみるべきだ。...押せば石は動くかもしれない。もしくは、地面に食い込む山のようにびくともしないかもしれない。けれど、押してはみるべきだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
人間というのは前向きだ。かと思えば、めちゃくちゃ悲観的になるしな。ちょうどいい、ってのがないんだよ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
気持ちは分かるけど、そんなに怖がってたら、できることもできなくなるし、どうせ生きていくなら、ある程度は開き直ったほうがいいよ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
仕事を間違いなく遂行する、というのはプロの基本です。時にはいい加減なプロもいますが、それは仕事というよりは、趣味のようなものですよ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
誰だってそうだ。みんな自分の命が、人生が心配で、一番大事に決まっている。
どんな事故や事件が起きても、人が真っ先に思うのは「それって私に関係するかしら」だ。むしろ正しい生き方だよ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
もっと大変な人がいるから、なんて思ったら駄目だよ。そんなこと言ったら、どんな人だって、「海外で飢餓に苦しむ人に比べたら、まだまだ」なんてなっちゃうんだから
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
「据え膳食わずにはいられない男の弱さ」とでも言い換えたほうがまだ、潔く感じる
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
既婚者の男がね、まずいな、って顔をしている時の大半は奥さんが関係してるんだって
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
「世の中って理不尽ですよね」気が利いているようでいて、実のところ何も言い表していない、という台詞を私は言ってみる。こういう空虚な言葉が、間を埋めることはよくある。人間が好んで使う手法だ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
私は、人間の死についてさほど興味がない。若い大統領が時速11マイルのパレード用専用車の上で狙撃されようと、どこかの少年がルーベンスの絵の前で愛犬とともに凍死しようと、関心は無い
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
誰のために小説を書くのかっていうと、一番は、自分のために書くわけじゃないですか。読者のために、というのも考えますけど、それを優先させると、ただの仕事になっちゃいそうですし、やっぱり僕は自分がわくわくすることを第一に考えちゃうんですよね
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
“不倫は道徳的に良くないよね” と言われるよりは、“ティッシュはお一人様一つでしょ” って言われるほうが、理屈じゃないけど笑えていいじゃないですか
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
ふいに有名な言葉を思い出した。「愛するとは、お互いに見つめ合うのではなくて、同じ方向を見つめることである」という、あれだ。何だか、今こうやって、僕たちが並んで花火を見ている状況に相応しいと思った
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
ねえ、蛙が爬虫類館にいるなんて、おかしいよね」千穂は何事にも規則や秩序を求める性格で、たとえば、緑黄色野菜の仲間に、人参が含まれること自体、あれは緑でも黄色でもないよね、と苛立つくらいだったので、承知しかねるという顔で、僕の脇腹を突いた
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
コップ半分の水を見て、「まだ半分もある」と述べることも、「もう半分しかない」と述べることも可能なように、情報や統計は見せ方により、どんなものの根拠にも使える
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
昔は良かった、とかよく言うけど、昔も良くはねえんだよ。いつだって、現代ってのは良くなくて、だからな、俺たちは自分の生きているその時と向き合わないといけねえんだ。
音楽も映画も、その時の自分たちの時代と立ち向かうために作られたものなんだよ。
チャップリンの、『独裁者』にしたって、今見たら、ただの説教臭いコントだけどな、当時は命がけだ。
ジョン・レノンの『イマジン』だって、当時の社会に向かって投げられただけだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
痛みってのは脳への危険信号だ。非常ベルだな。そいつに慣れて、麻痺すれば、あんまり関係ねえよ。ああ痛いな、って思うだけだ。ああ鳴ってるな、ってな。小学校の非常ベルだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
だってさ、人間は情報ではできていないのよ。その人の情報がどれだけ集まっても、その人間はできあがらない。逆に考えれば、情報がいくら漏れても、実はその人間が死ぬようなことにはならないはずなんだって
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
けどな、教師たちは何もできないんだよ。『やめなさい』『暴力は駄目です』なんて口で言うだけなんだ。あれで教育できるって言うんだったら、あの教師たちは今すぐ紛争地域に行って、マイクで、『やめなさい』って叫ぶべきだったな
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
子供が寝ている間に、両親が話し合いを続けて、で、離婚が決まってから発表されるってのと一緒だ。国ってのは必要最低限のことしか、国民には教えようとしない
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
国家が望めば、国家が生き長らえるためなら、殺人も合法となるんだよ。国民のためにそうなってるわけじゃない。全部、国家のためだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
あれだけ俺に痛い思いをさせられて、まだ、白を切っていたなら、たぶん、来年あたり、あいつらの本が出るよ。偉人伝が
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
黄金時代が現代であったためしはない。いつだって黄金時代は、その時代には気がつかず、後になってはじめて、「あの時は良かったな」と分かるもの、そういう意味なのだろう。もしくは、まだ見ぬ未来にだけ存在している、ということか
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
そういうのはさ、スランプ中のバッターに、キャッチャーのサインを盗んで教えるのと一緒なんだよ。その場しのぎなんだ。選手に本当に必要なのは、狂ったバッティングフォームを直してあげることなのに
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
二十八歳が、「中年」の仲間かどうかなんて、「シロアリは蟻の一種ではなくて、むしろゴキブリの仲間である」というのと同じくらいに、日常生活にはあまり影響のない話だ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
小山内さんの陳腐な言葉を借りれば、調査官とは、「法律に通じながらも、それを度外視したところで少年と対話をする人」らしい。陣内さんの言葉によれば、調査官とは、「拳銃を隠し持った牧師」だそうだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
誰だって自分だけはオリジナルな人間だと思っているんだよ。誰かに似ているなんて言われるのはまっぴらなんだ。俺は、ジョン・レノンに似ていると言われるのだって我慢できないね
『マルチョン名言集・格言集』
伊坂幸太郎
考えてもどうしようもないことにエネルギーを費やすくらいなら、やるべきことをやったほうがいい。自分の人生を楽しめよ。とりあえず、マンションに帰って、風呂入って、寝て、起きて、仕事行きな