森鴎外に関する名言集・格言集
森鴎外
初対面の言語動作は人の運命を決すること多し
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
罵言は世間のために風俗を矯る利あるべく、一身のために信用を長ずる益あるべし
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
心理学が思量から意思へ、意思から衝動へ、衝動からそれ以下への心的作用へと、次第に深く穿っていく。そして、それが倫理を変化させる
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
学校というものを離れて職業にありつくと、その職業を成し遂げてしまおうとする。その先には生活があるとおもうのである。そして、その先には生活はないのである
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
小学校の門をくぐってからというものは、一生懸命にこの学校時代を駆け抜けようとする。その先には生活があると思うのである
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
一体、日本人は生きるということを知っているのだろうか?
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
恋愛もなければ、係恋もない。いったいこんな閲歴が生活であろうか。どうもそうは思われない。真の充実した生活では確かにない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
人間は遅疑しながら何かするときは、その行為の動機を有り合わせの物に帰するものと見える
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
私は学殖なきを憂うる。常識なきを憂えない。天下は常識に富める人の多きに堪えない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
酒を傾けて酵母を啜(すす)るに至るべからず
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
女はどんな正直な女でも、その時心に持っている事を隠して外(ほか)の事を言うのを、男ほど苦にはしない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
人の長を以て我が長を継がんと欲するなかれ
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
人の光を藉りて我が光を増さんと欲するなかれ
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
おれなんぞの顔は閲歴がだんだんに痕(こん)を刻み付けた顔で、親に産み付けてもらった顔とは違う
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
僕は生まれながらの傍観者である。どんな感興のわき上がった時も、僕はそのうずまきに身を投じて、心から楽しんだことがない。僕は人生の活劇の舞台にいたことはあっても、役らしい役をしたことがない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
少壮時代に心の田地に卸(おろ)された種子は、容易に根を断つことの出来ないものである
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
実に敵という敵の中で山の神ほど恐ろしい敵はない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
善とは、家畜の群れのような人間と去就を同じうする道にすぎない。それを破ろうとするのは悪だ
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
富人(ふじん)が金を得れば、悪業が増長する。貧人(ひんじん)が金を得れば堕落の梯(はしご)を降って行く
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
友の変じて敵となるものあり
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
打ち明け過ぐるも悪しく、物隠すように見ゆるも悪しきなり
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
足ることを知ることこそが、幸福である
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
一々のことばを、はかりの皿に載せるような事をせずに、なんでも言いたい事を言うのは、われわれ青年の特権だね
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
武士はいざという時には飽食はしない。しかしまた空腹で大切な事に取り掛かることもない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
現在は過去と未来との間に、画した一線である。この線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
一匹の人間が持っているだけの精力を、一事に傾注すると、実際、不可能な事はなくなるかも知れない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
人に言うべき事は、最後まできちんと言うがよい。全部は言いたくないことだったら、むしろ初めから黙っていよ
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
己の感情は己の感情である。己の思想も己の思想である。天下に一人もそれを理解してくれなくたって、己はそれに安じなくてはならない
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
世間の人は虎を、性欲の虎を放し飼いにして、どうかすると、その背に乗って逃亡の谷に落ちる
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
みんなが誉めるのは、おべっかである。六割が誉めて四割がけなすのが人材である
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
日の光を籍りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小さき燈火たれ
『マルチョン名言集・格言集』
森鴎外
苦難が大きすぎて、自分ひとりの力で支え切れない場合には、家族から身を隠して一人で泣きなさい。そして、苦悩を涙とともに洗い流したら、頭をあげて胸を張り、家族を激励するために家に戻りなさい