太宰治に関する名言集・格言集
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太宰治
眼鏡をとって、遠くを見るのが好きだ。全体がかすんで、夢のように、覗き絵みたいに、すばらしい。汚ないものなんて、何も見えない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人間は不幸のどん底につき落とされ、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩年の芸術というものを否定している
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
親が無くても子は育つ、という。私の場合、親が有るから子は育たぬのだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
子供より親が大事、と思いたい。子供のために、等と、古風な道学者みたいな事を殊勝さらく考えても、何、子供よりも、その親の方が弱いのだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
僕は今まで、説教されて改心したことが、まだ一度もない。説教している人を偉いなあと思ったことも、まだ一度もない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
大人とは裏切られた青年の姿である
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
不良とは、優しさの事ではないかしら
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
本当の気品というものは、真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
理窟はないんだ。女の好ききらいなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人から尊敬されようと思わぬ人たちと遊びたい。けれども、そんないい人たちは、僕と遊んでくれやしない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
信実とは、決して空虚な妄想ではなかった
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは生のよろこびを書きつづる
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
駄目な男というものは、幸福を受け取るに当たってさえ、下手くそを極めるものである
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
愛することは命がけだよ。甘いとは思わない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
好奇心を爆発させるのも冒険、また、好奇心を抑制するのも、やっぱり冒険、どちらも危険さ。人には、宿命というものがあるんだよ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
笑われて笑われてつよくなる
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑をかける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
あなたはさっきから、乙姫の居所を前方にばかり求めていらっしゃる。ここにあなたの重大なる誤謬が存在していたわけだ。なぜ、あなたは頭上を見ないのです。また、脚下を見ないのです
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
疑いながら、ためしに右へ曲るのも、信じて断乎として右へ曲るのも、その運命は同じ事です。どっちにしたって引き返すことは出来ないんだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当たるようです
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私の欲していたもの、全世界ではなかった。百年の名声でもなかった。タンポポの花一輪の信頼が欲しくて、チサの葉一枚のなぐさめが欲しくて、一生を棒に振った
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
叔母の言う。「お前はきりょうが悪いから、愛嬌だけでもよくなさい。お前はからだが弱いから、心だけでもよくなさい。お前は嘘がうまいから、行ないだけでもよくなさい
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
おまえの寂しさは、わかっている。けれども、そんなにいつも不機嫌な顔をしていては、いけない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
今日一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮らしたい
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
誰がこの私のひたむきの愛の行為を、正当に理解してくれることか。いや、誰に理解されなくてもいいのだ。私の愛は純粋の愛だ。人に理解してもらう為の愛ではない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
善をなす場合には、いつも詫びながらしなければいけない。善ほど他人を傷つけるものはないのだから
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
一日一日を、たっぷりと生きていくより他はない。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮らしたい
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
年月は、人間の救いである。忘却は、人間の救いである
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
トランプの遊びのように、マイナスを全部あつめるとプラスに変わるという事は、この世の道徳には起こり得ない事でしょうか
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
電気をつけちゃ、いや!」するどい語調であった。隣室の先生は、ひとりうなずく。電気を、つけてはいけない。聖母を、あかるみに引き出すな
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私は自分を、幸福な男だと思った。悲しみは、金を出しても買え、という言葉が在る。青空は牢屋の窓から見た時に最も美しい、とか。感謝である。この薔薇の生きて在る限り、私は心の王者だと、一瞬思った
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
信じるところに現実はあるのであって、現実は決して人を信じさせる事が出来ない。」という妙な言葉を、私は旅の手帖に、二度も繰り返して書いていた
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
芸術家というものは、つくづく困った種族である。鳥籠一つを、必死にかかえて、うろうろしている。その鳥籠を取り上げられたら、彼は舌を噛んで死ぬだろう。なるべくなら、取り上げないで、ほしいのである
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
おまえの寂しさは、わかっている。けれども、そんなにいつも不機嫌な顔をしていては、いけない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
ここに、新しい第二の結婚生活がはじまる。曰く、相互の尊敬である。相互の尊敬なくして、真の結婚は成立しない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
玄関まで彼を送って行き、いよいよ別れる時に、彼は私の耳元で烈しく、こう囁いた。威張るな
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
うして、そのかずかずの大恩に報いる事は、おそらく死ぬまで、出来ないのではあるまいか、と思えば流石に少し、つらいのである
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
お酒飲みというものは、よそのものたちが酔っているのを見ても、一種のよろこばしさを覚えるものらしい
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
ね、なぜ旅に出るの?」「苦しいからさ。」「あなたの(苦しい)は、おきまりで、ちっとも信用できません
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私のひと。私の虹。マイ、チャイルド。にくいひと。ずるいひと。この世にまたとないくらいに、とても、とても美しい顔のように思われ、恋があらたによみがえって来たようで胸がときめき、そのひとの髪を撫でながら、私のほうからキスをした
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
兄さんは、まだ寝ているのだ。むっくり上半身を起こして、「なんだ、もう行くのか。神の国は何に似たるか。」と言って、笑った。「一粒の芥種のごとし。」と答えたら、「育ちて樹となれ。」と愛情のこもった口調で言った
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
夫と妻は、その生涯において、幾度も結婚をし直さなければならぬ。お互いが、相手の真価を発見して行くためにも、次々の危機に打ち勝って、別離せずに結婚をし直し、進まなければならぬ