開高健に関する名言集・格言集

kaikouken

開高健(かいこう たけし、かいこう けん)
生誕:1930年12月30日
出身:大阪市天王寺区
小説家
死去:1989年12月9日

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※個人名での名言は発言者を変更させていただいております。

開高健

字は病いや毒から分泌される。そして、人を病ませ、毒する

+35
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

ニジマスが海におりたのを”スチール・ヘッド”と呼ぶが、そのときは腹の虹のバンドが消えてただのマスとなり、海からふたたびあがってくると、虹がまたあらわれてくるのだ。どうしてか淡水は住人を華麗に仕立てるようである

+60
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

部屋の中へ籠ってるとどうなるかというと、アムール・プロプルしかなくなってくる。自己愛。俺が、僕が、私が、という小説だけになってしまう。精神がブヨブヨの蒼白な肥満漢の内的独白になっちゃう。自分の足で自分の体重が運べないような蒼白な肥満漢になる。これじゃいけません

+56
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

私は小説家だが、釣りの本はこのほかに『フィッシュ・オン』というのがあって、書くことは語ることにほかならないのだから、釣人不語などといいつつ二冊も書いてるあたり、すでに釣師として失格だろうと思っている

+22
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

釣りはままならないものである。むろん、だからこそ、男は今日もまた竿を肩に、家を出て河へ、海へと向かうのだけれど、男にとって人生そのまま、遊びもまた……

+68
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

日本人もまたたいした精力と規模で自然の破壊にいそしんでいる。日本の田には小川の小ブナも夕焼けの赤トンボもいず、草むらの恋人たちは耳もとに蜜バチの唸りを聞けないでいる。日本の田は稲こそ生えているが、もう自然ではなくて、化学粉末ですみずみまで殺菌された屋根のない工場となってしまった

+72
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

文学はファッション・ショウじゃない。古いも新しいもない。進歩も退歩もない。わかりきったことじゃないか

+52
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

釣師にはいろいろと厄介な気質があり、いい道具なら一も二もなくとびつくという面がある。また道具のよしあしを見わけることにかけては、日ごろどんなケチンボでもコウと狙いをつけた釣道具にはあきれるほどの大金を投じて悔いないから、デパートにさまよいこんだ女よりもまだ目が鋭いのである

+47
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

海を愛するのは賢者であり、山を愛するのは聖者である

+131
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

ハンティングの体験は深いものだったね。一発のライフルの銃声が引き起こしたものはいっぱいありまして、私はいまも戸惑っているようなところがある

+24
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

しばらくぶりで出会ったとき、握手をして、さてそれから、その後いろいろなことがありました、という意味のことをいうのに、「橋の下をたくさんの水が流れました」という

+59
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

東南アジアへ出かけていく折があれば必ず、ネズミ料理を食べることにしている。その肉はあっさいりとして食用ガエルやトリ肉に似ているが、カエルのように水っぽくはなく、トリよりは野性味があり、もっとコクがあって精妙である

+12
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

いいか、諸君、イギリス人のアダ名はビーフイーターということになっている。あるローストビーフ気ちがいのイギリス人は、牧場の草を見て、こんないい草を食べた牛はどんなにうまいだろうかと思って唾を呑んだという話がある。この話を笑うのはいいが、よろず物事は徹底しなければいけないのだ

+30
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

サイゴンでは毎日のようにプラスチック爆弾が破裂して、大半は無告の民が死んで行くわけですね。キャバレーの女性のバラバラの肉体、血まみれの腸、目玉、太ももを忘れようとしても忘れられないけれども、いざ書こうとすると、道端のハイビスカスの花がどう揺れていたかがよみがえってくる

+71
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

思いぞ屈してこころ滅びる夜は、油砥石をとりだしてきて、鈎をせっせと研ぐ

+22
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

あるときロンドンを名所探訪で歩きまわっていたら、まったく偶然に一枚の銅板に出会わしたことがある。それは“STUDY TO BE QUIET”というのである。私の釣りは技も心もまだまだこの一句から遠いところにあり、むしろ川岸にたつと、いよいよ心乱れてならないのである

+36
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

臆病はしばしば性急や軽躁と手を携えるものだが、賢明は耐えること―耐え抜くことを知っている

+38
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

ウイスキーは人を沈思させ、コニャックは華やがせるが、どうしてかぶどう酒は人をおしゃべりにさせるようである

+49
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

敗戦はわが国にとって空前の体験であったが、いっさいの言論と表現の自由が許されたあとで“戦争”というものをふりかえってみればいかにそれが数知れぬ顔を持つ怪物であるかが、やっと、おぼろげながらも、知覚されたのだった

+30
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

遊びはつまり何らかの意味で自分を征服し、拡大することにある。それは相手を殺すということではない。スポーツマンは征服するけれども支配しない

+32
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

きのこは―その型態からくるものか―別の意味をもつことがある。例えばロシア語ではきのこのことをグリブイと呼び、「森へグリブイを摘みに行こうよ」と、男が女を誘うと、それは確かにグリブイがあればもちろん摘んではくるのだろうけれども、意味は最初からまるで違っているのである

+25
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

私たちは、はなはだ不具な生物で、魚の棲めないところには人間も棲めないのだという鉄則を忘れて貪りつくし、掃滅し、何十匹釣ったといって去年得意になり、今年はうなだれ、自分の不具さをちっともさとることがなかった

+37
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

われわれ作家仲間には、「話がうまくなると小説が下手になる」というジンクスがあります。小説家はあまりお喋りするな、講演なんか引受けるな、という教訓ですね。ですから今日のお喋りがへたなのは日本文学のためです

+35
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

だいたい出版社の人は次の作品がほしいから、甘い蜜のような言葉ばかりを注入してくださる。ほめることがないと、句読点の打ち方がうまい(笑)とおっしゃる方もいる。「お前の作品はだめだ」ということをそういう表現で現すわけです

+23
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

無駄をおそれてはいけないし無駄を軽蔑してはいけない。何が無駄で何が無駄でないかはわからないんだ

+130
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

かくて、われらは今夜も飲む、たしかに芸術は永く人生は短い。しかしこの一杯を飲んでいる時間くらいはある。黄昏に乾杯を!

+77
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

何かを得れば、何かを失う、そして何ものをも失わずに次のものを手に入れることはできない

+143
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

成熟するためには遠回りをしなければならない

+102
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

私は人間嫌いのくせに、人間から離れられない

+57
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

無駄を恐れてはいけないし、無駄を軽蔑してはいけない

+44
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

人は昨日に向う時ほど今日と明日に向っては賢くなれない

+36
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

二十五歳までの女は自分だけを殺す。三十五歳までの女は自分と相手を殺す。三十五歳以後の女は相手だけを殺す

+71
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

スパイ小説とボルノは一人の人間の大脳皮質にとってはほぼおなじ役割をする

+10
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

死を忘るな memento mori

+22
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

《正直が最善の策》というのは熟慮、権謀を尽くしたあげくの人が吐く痛苦の言葉だ

+27
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

自然を温存するためには人間は謙虚にならなければならない

+41
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

外国語が読めても外国人のことはわからない。外国語が話せても、わからない。外国に住んでも、わからない。外国人を知るには文学によるしかない。それも一流の文学ではなく、二流の文学である

+39
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

生まれるのは、偶然 生きるのは、苦痛 死ぬのは、厄介

+91
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

犬好きも猫好きも、どこか病むか傷ついているかという点では完全に一致しているのではないかと思う

+30
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

遠い道をゆっくりと けれど休まずに歩いていく人がある

+57
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

海が鳴る夜は人も答えねばなりません

+11
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

朝露の一滴にも天と地が映っている

+53
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

波のなかに岩がある たくさんの獣が遊んでいる

+8
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

入ってきて人生と叫び 出て行って死と叫ぶ

+31
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

月並みこそは黄金

+45
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

神がサイコロを振ることはない

+35
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

神は細部に宿り給う

+30
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

神とともに行け VAYA CON DIOS

+13
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

人の一生の本質は二十五歳までの経験と思考が決定する

+55
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

春の肉体に 秋の知慧の宿る 理屈があるまい

+13
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

howはわかるけどwhyはわからない

+15
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

飲むのはつめたく 寝るのは軟らかく 垂れるのはあたたかく 立つのはかたく

+30
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

何事であれ 取材費を惜しむと 仕事が痩せる

+27
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

男は具体に執して抽象をめざそうとしているが 女は抽象に執しながら具体に惑溺していこうとする

+24
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

釣りをしているときは外からは静かに見えるけど、実は妄想のまっただ中にある。このとき考えていることといえば、原稿料のこと、〆切日のこと、編集者のあの顔この顔、それからもっと淫猥、下劣、非道、残忍。もうホントに地獄の釜みたいに頭の中煮えたぎってる。それが釣れたとなったら一瞬に消えて、清々しい虚無がたちこめる

+45
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

顔のヘンな魚ほどうまいものだよ。人間もおなじさ。醜男、醜女ほどおいしいのだよ

+48
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

釣りとは絶対矛盾的、自己統一である

+28
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

釣師と魚は濡れたがる

+18
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

釣りの話しをするときは両手を縛っておけ

+28
『マルチョン名言集・格言集』

開高健

心はアマ、腕はプロ

+29
『マルチョン名言集・格言集』

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