太宰治に関する名言集・格言集
太宰治
だまって居れば名を呼ぶし、近寄って行けば逃げ去るのだ。メリメは猫と女のほかに、もうひとつの名詞を忘れている。傑作の幻影という重大な名詞を
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
あの谷の向こう側にたしかに美しい花が咲いていると信じた人だけが、何の躊躇もなく籐蔓にすがって向こう側に渡って行きます
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
試みた途端に、あなたの運命がちゃんと決められてしまうのだ。人生には試みなんて存在しないんだ。やってみるのは、やったのと同じだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
自分ひとりの幸福だけでは、生きて行けない。私は、歴史的に、悪役を買おうと思った。ユダの悪が強ければ強いほど、キリストのやさしさの光が増す
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
カチカチ山の物語における兎は少女、そうしてあの惨めな敗北を喫する狸は、その兎の少女を恋している醜男。これはもう疑いを容れぬ厳然たる事実のように私には思われる
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
女は、恋をすれば、それっきりです。ただ、見ているより他はありません
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
いいえ、私は天の父にわかって頂かなくても、また世間の者に知られなくても、ただ、あなたお一人さえ、おわかりになっていて下さったら、それでもう、よいのです。私はあなたを愛しています
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私は、純粋というものにあこがれた。無報酬の行為。まったく利己の心のない生活。けれども、それは、至難の業であった。私はただ、やけ酒を飲むばかりであった。私の最も憎悪したものは、偽善であった
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
三七七八米の富士の山と、立派に相対峙し、みじんもゆるがず、なんと言うのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすっくと立っていたあの月見草は、よかった。富士には、月見草がよく似合う
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
過ぎ去ったことは、忘れろ。さういっても、無理かもしれぬが、しかし人間は、何か一つ触れてはならぬ深い傷を背負って、それでも、堪えてそしらぬふりをして生きているのではないのか
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
とにかくね、生きているのだからインチキをやっているのに違いないのさ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
騙される人よりも、騙す人のほうが、数十倍苦しいさ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ。
人の命も問題ではないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいもののために走っているのだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
若い時から名誉を守れ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人の心を疑うのは、もっとも恥ずべき悪徳だ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
今の世の中で、一番美しいのは犠牲者です
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私には、古い道徳を平気で無視して、よい子を得たという満足があるのでございます
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
この世の中に、戦争だの平和だの貿易だの組合だの政治だのがあるのは、なんのためか、このごろ私にもわかってきました。あなたは、ご存じないでしょう。だから、いつまでも不幸なのですわ。それはね、教えてあげますわ、女がよい子を生むためです
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
私、花も葉も芽も、何もついていない、こんな枝がすき。これでも、ちゃんと生きているのでしょう。枯枝とちがいますわ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我するんです。幸福に傷つけられる事もあるんです
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
疑いながら、ためしに右へ曲るのも、信じて断乎として右へ曲るのも、その運命は同じ事です。どっちにしたって引き返すことは出来ないんだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
子供より親が大事、と思いたい。子供のために、等と、古風な道学者みたいな事を殊勝さらく考えても、何、子供よりも、その親の方が弱いのだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
恋愛とはなにか。私は言う。それは非常に恥ずかしいものである
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人は、本当に愛していれば、かえって愛の言葉など白々しくて言いたくなくなるものでございます
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人間は恋と革命のために生まれてきたのだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
不良でない人間があるだろうか
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
人間は嘘をつく時には、必ず、まじめな顔をしているものである
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
学問とは、虚栄の別名である。人間が人間でなくなろうとする努力である
『マルチョン名言集・格言集』
太宰治
生きている事。 ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか