川端康成 名言

力を入れようと思った時には（作品は）済んじゃっているんです

自分は「怠け者」であり、川端文学は「怠け者の文学」である

（太宰治について）作者、目下の生活に厭な雲あり

長い結婚は必ずしも出発に支配されない

そう、君らにはわかるまいが、五十六十の堂々たる紳士で、女房が恐ろしくてうちへ帰れないで、夜中に外をさまよっているのは、いくらでもいるんだよ

四十歳五十歳という風に、十を境にして生涯を区切ることは、一種の便宜であり感傷であって、半ばは人間の緩怠の性癖に過ぎないだろう

後に残ったものの反省や後悔は、死んだ人の重荷になりそうに思いますの

親の生涯の成功か失敗かは、子供の結婚の成功か失敗かにもよるらしい

死んだ者の罪を問わないのは、今は生きていてやがて死ぬ者の、深い真理かもしれませんよ

どんな花かて、見る時と場所とで、胸にしみることがあるもんや

一輪の花美しくあらば、われもまた生きてあらん

たとえばどんなにいいことにしろ、それを知るべき年齢よりも早くそれを知れば、それは悲劇の色しか帯びない

自分の愛情は疑っても、嫉妬は疑わない

あの作品は睡眠薬を飲んで書いたから、私にも訳わからないんですよ

自分の年とってゆくのを忘れさせてくれるのは子供しかないってことは、あらゆる生物の楽しい悲劇ですよ

画竜点睛といってね、結婚も確かに点睛の一つだよ。夫を持ったり、子供を持ったりする度に、人間の心の眼は開けてゆくものだよ

夫婦というものは、どこか親子だよ。時には亭主が父親のつもりになったり、時には細君が母親のつもりになったり。それでないと上手くゆかない

霊魂が不滅であるという考え方は、生ける人間の生命への執着と死者への愛着とのあらわれでありましょう

いかに現世を厭離するとも、自殺は悟りの姿ではない。いかに徳行高くとも自殺者は大聖の域に遠い

男が家庭を持ちたいってのは思い切り阿呆になれる場所が欲しいからだ

犠牲を清らかならしめよ。自分を犠牲にした者は、自分を犠牲にしたことを忘れるのが、美しい犠牲の完成なのだ

日本の子供には、もっと孤独を教えないと、思想は生まれませんね

忘れるにまかせるということが結局最も美しく想い出すということなんだ

一輪の花は百輪の花よりもはなやかさを思わせるのです

夫を持ったり、子供を持ったりするたびに、人間の心の眼は開けてゆくものだよ

ささいなことが私たちを慰めるのは、ささいなことが私たちを悩ますからだ

騙されないで人を愛そう愛されようなんてずいぶん虫のいいことだ

誰にもかれにも、同じ時間が流れていると思うのは間違いだ

一生の間に一人の人間でも幸福にすることができれば自分の幸福なのだ

健全な愛は健全な人にしか宿らないものだよ

僕は生きている方に味方するね。きっと人生だって生きている方に味方するよ

死んだ時に人を悲しませないのが、人間最高の美徳さ

人間は、みんなに愛されているうちに消えるのが一番だ

身も心も愛して欲しいのに、なぜ男は冷たいふりをするのよ

二人の結婚は美しかった。なぜなら彼女は離婚する力を持っていたから。二人の離婚もまた美しかった。なぜなら彼女は友達となれる心を持っていたから

何となく好きで、その時は好きだとも言わなかった人のほうが、いつまでも懐かしいのね。忘れられないのね｡ 別れた後ってそうらしいわ

別れる男に、花の名を１つ教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます