石黒浩に関する名言集・格言集
石黒浩
本当の寂しさというのは、頭の中から自分のイメージが消え去っていくこと。そのときには、当然人のイメージも消え去っている。そうして、頭の中をのぞく自分以外がこの世から無くなってしまうとき、本当の寂しさが襲ってくるんだと思う
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
技術 役に立つための技術開発は終わりつつあり、人や人間社会を知るための技術開発が浸透し始めている....
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
孤独より孤独なのは、その宙に浮いた心臓が小さくなって消えて行くように感じる時だろう
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人間とは何かはわからないけれども、漠然とわからないのではなく、人間がどれだけ複雑か、どれだけ神秘的かが研究の中で少しずつわかるようになってきている、という感覚があります
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
不気味ですよね。でもあなたがこれを人だと認めているから不気味なんですよ
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
中途半端なものを作ったらバカにされるだけ。やるからには迫力あるものを出して、くだらない議論を飛び越えたところで認めてもらう以外にない
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
十分な理由づけができれば、一気にいきます。中途半端にやるのが一番よくない。というのは、アンドロイドのときにも思いました
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
昨年の事業仕分けで、二番ではいけないのか、という発言がありましたが、そんなのダメに決まってます。一番をとる以外は研究じゃない。そこがわかってない人に税金を割り振られる国では、いろいろ気をつけなければいけないんです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
恐らくクローン人間のような存在は、今の社会では受け入れられないだろう。でも、人間や心の定義ってどんどん変わっていっていて、クローン人間が人権を持ち、差別なく受け入れられることも可能性としてあると思います
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
それでも、やっぱりアンドロイドは機械で人間とは違うじゃないか、と人は思うわけです。では、機械と人間の最も大きな違いはなんなのか
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
鷲田(清一)先生は臨床哲学で、僕はアンドロイド。でも実はおんなじことをやっている。「ひとってなにか」「生きるってどういうことか」っていうのを、違うフィールドでおんなじようにやっているっていうことがよくわかる本。要するに、研究には分野なんてないんだってことがよくわかる
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
ジェミノイドは、人よりも人間らしく死にます
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
けしからん事に誰もジェミノイドを送り込んだ会議に出張費を払ってくれない。生身の私が来ないとダメだというけど、今まで私に脳があるか、内臓があるかなんて確かめた事ないじゃないか
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
服装は他人が最も認識しやすいアイデンティティじゃないですか。それを変えようとする理由がわからん
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
我々と自分の体とのつながりなんて、わずかなものです。呼吸したり歩いたりしていても、体が勝手にやってくれているのを時々確認してるだけじゃないですか。そんなもの機械に置き換えられるに決まってます
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
倫理などと口にする科学者は本物じゃないと思います
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
女性アンドロイドと対話する被験者の目の動きを調べると、人を見たときとアンドロイドを見たときの目の動きはいっしょだった。無意識にはアンドロイドを人間と同じように捉えていたということです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
自分の命より軽い研究をやっている奴なんて信用できないでしょ。そんな人が歴史に名を残すような研究はできません。というと、他の先生には「きつすぎる」と言われますけどね
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
自分の人生や人間としての生きる目的をいろんな場面で考えたときに、やはり人間は人間を知るために生きているんだと感じる。そして研究者というのは、非常に素直にその目的に向かえる職業だと実感したとき、研究者になってよかったと思える
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
(不気味の谷の)もう一番深い所は超えました
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
私は人間としての最低限の形も追求したい。ミニマルデザインの「ジェミノイドM」です。目は動きますが、顔の造作はごくシンプルなもの
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
テレノイドは、外見的には目などの対話に必要なものだけを残して、あとは削り落としているんです。でも、人間らしさを感じるでしょう。人は、これだけの見かけがあれば人間らしいと思うんですよ
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人とは何か。心とは何か。そこに 一切の折り合いをつけないっていうのが研究者として一番大事なこと
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
女性アンドロイドを1.5mほど離れた状態で2秒だけ見せる実験をしました。動きのない状態のアンドロイドでは8割の人が人間ではないと気づきましたが、自然な目の動きと体の動きがあるアンドロイドを見せると、7割の人が人間だと答えました
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
アンドロイドには無意識に人間を感じる。意識すれば違いがわかるけど、短時間では人間と区別がつかない。それがアンドロイドの迫力であり、おもしろいところです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人間とは何か?なぜこの世に生きながらえるか。生きるということは、身をゆだねるということ
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
組織に慣れると、自分を追いつめるものがなくなる。私は常に自分を追いつめていたい。追いつめない限り、自分の能力を引き上げるものはないので
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
ポリシーとして3年で環境を変えるべきだと思っているんです。それ以上同じところにいたら、ぬるま湯につかる感覚が出てきてしまう
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
「ジェミノイドと恋愛できるか?」と聞いたら、できるという人がほとんどでした
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
いったんジェミノイドと話し始めると普通に接するようになった。いつも一人でご飯を食べて淋しかった人が、ジェミノイドと一緒にご飯を食べたら淋しくなかったそうです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
私は、ジェミノイドが携帯電話に続く新しいメディアになると思っています。電話は場所と場所を越えて人をつなぎ、携帯電話は場所と時間を越えて人をつなぎましたが、ジェミノイドは人間の存在を遠隔地に送る新しいメディアになります
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人よりも人らしいアンドロイドを作ること。いわば人間のマキシマムデザインです。人間より豊かな表情を持ち、言語の表現能力が非常に高いアンドロイド。それに人間らしい社会行動をプログラムすれば、普通の人よりはるかに完璧な人間ができあがるのか
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
普通、教授が他の教授の弟子になるみたいなことは、プライドがあってしないでしょうけど、私は別に問題なかった。プライドと研究、どっちが大事なんだと。研究と命はどっちが重いのか、という話
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
遠隔操作型ロボットはタブー、というか、そんなことやってもしょうがないという雰囲気でしたが、私は無理なことをいつまでもやっててもしょうがないし何か間違っているのかもしれないとも思いました。問題を解けないままに置いといて、次にできることをやるしかないんです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人間であるわれわれが『こいつは人間だ』と思えば、それは人間であり、人間がどういうものか確定できる。つまり、ロボットは人間の鏡のようなものなんですよ
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
どうして僕らはサルと違ってこんなに大きな大脳を持っているのか、それって人間とは何かを考えるためでしょ
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
悩むことが楽しいんですよ。悩まないのはゴキブリですから。研究ではやりたいことがありすぎて、どれをやるかは多少悩みますけど
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
根本的な違いは、人間のような生体がゆらぎ(ノイズ)を利用していること。分子から細胞まですべてがゆらいでいて、それを自然なままに利用している
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人間の脳は、電気に換算すると1ワットしか食わない。でも、人間と同じような複雑な機能を持ったスーパーコンピューターは、5万ワットも使います
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
幸い、予算をとるのは得意な方ですね。そういった実務を面倒がる研究者もいるでしょうが、お金がかかる研究したいなら金は何とかして集めないといけない
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人間と長くしゃべり続けられるアンドロイドは、少なくとも私が生きている間にはできないと思います
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
私はゴキブリといっしょになりたくないわけです。なにもせずに、食って寝てクソするだけ。それって人間?
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人間とは何かを考えることこそが、人間として生きることであり、働くことなんだと
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
私自身はこう考えています。心の存在は強く感じる。でも感じるがゆえに、心の存在に疑問をもちます。ロボットを研究すればするほどその疑問は強くなります
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
これまでのスピーカーというのは、忠実に音を再現するということはやってない。人間がしゃべると体で反響するけど、スピーカーはそういう音の再現方法はとってないんですね
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
たとえば、アンドロイドに触っていいと言われても、人は無意識に躊躇するんですよ。どこかで人間だと思っているから
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
ふだん意識して見ていない自分の癖は、見ても自分のものだとは思えない。自分は自分のことを他人ほどは知らない、ということです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
学生が私の癖や仕草を正確に再現したんですが、驚いたのは、私にはそれが自分の癖だとは思えなかったこと。自分の声を録音して聞くとへんな感じがするのと同じです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
失敗したら死ななければならない。そこまで突き詰めていたら、人は何ごとに対しても必死になって頑張るものです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
戦争で銃火にさらされている時に、そんな悠長なことを言っていられるわけがない。落ち込んでもいいという甘さがあるから落ち込むのです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
「落ち込んだ、もうダメだ」なんて言ってる暇もないはずです。落ち込んでいられるのは、それだけゆとりのある環境で暮らしているからでしょう
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
人にとって究極のチャレンジは、自分が生きている価値を見つけること
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
僕自身も自分が生きている価値なんてわかりません。だから、いまだに探し続けているんです
『マルチョン名言集・格言集』
石黒浩
「人が生きていることに価値はあるのでしょうか?」時おり、高校生からこんな質問を受けます。
そんな時、僕ははっきり 「価値などない」と答えます。でも「だから探すんだ」 と必ず言葉を継ぐ