村上春樹に関する名言集・格言集
村上春樹
ベッドの中でも、ベッドの外でも。彼女はぼくを、まるで飛行機のファーストクラスに乗ったような気分にさせてくれた
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
好奇心というのは信用のできない調子のいい友達と同じだよ。君のことを焚きつけて、適当なところですっと消えてしまうことだってある
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
世の中に存在するあらゆる傾向はすべて宿命的な病いなのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
私、二流のマッチ棒よりは一流のマッチ箱の方が好きよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
女というのはまるで鮭みたいだ。なんのかのと言ったって、みんな必ず同じ場所に戻りつくのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
どれだけ進行を遅らせたところで、老いは必ずその取りぶんを取っていく
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
退屈さの中に、固有の意味を見いだしていくことになります。意味というのは、一種の痛み止めなのです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
夢の中から責任は始まる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
もしほんとうに自由を与えられたりしたら、たいていの人間は困り果ててしまうよ。覚えておくといい
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
世の中のほとんどの人は自由なんて求めてはいないんだ。求めていると思いこんでいるだけだ。すべては幻想だ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕らの人生にはもう後戻りができないというポイントがある。それからケースとしてはずっと少ないけれど、もうこれから先には進めないというポイントがある。そういうポイントが来たら、良いことであれ悪いことであれ、僕らはただ黙ってそれを受け入れるしかない。僕らはそんなふうに生きているんだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕らはみんな、いろんな大事なものをうしないつづける。大事な機会や可能性や、取りかえしのつかない感情。それが生きることのひとつの意味だ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
トルストイが指摘しているようにね。幸福とは寓話であり、不幸とは物語である
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
幸福は一種類しかないが、不幸は人それぞれに千差万別だ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
その砂嵐が終わったとき、どうやってそいつをくぐり抜けて生きのびることができたのか、君にはよく理解できないはずだ。いやほんとうにそいつが去ってしまったのかどうかも確かじゃないはずだ。でもひとつだけはっきりしていることがある。その嵐から出てきた君は、そこに足を踏みいれたときの君じゃないっていうことだ。そう、それが砂嵐というものの意味なんだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
君はじっさいにそいつをくぐり抜けることになる。そのはげしい砂嵐を。形而上的で象徴的な砂嵐を。でも形而上的であり象徴的でありながら、同時にそいつは千の剃刀のようにするどく生身を切り裂くんだ。何人もの人たちがそこで血を流し、君自身もまた血を流すだろう
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ある場合には運命っていうのは、絶えまなく進行方向を変える局地的な砂嵐に似ている。君はそれを避けようと足どりを変える。そうすると、嵐も君にあわせるように足どりを変える。何度でも何度でも、まるで夜明け前に死神と踊る不吉なダンスみたいに、それが繰りかえされる。なぜかといえば、その嵐はどこか遠くからやってきた無関係な“なにか”じゃないからだ。そいつはつまり、君自身のことなんだ。君の中にあるなにかなんだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
想像力を欠いた狭量さ、非寛容さ。ひとり歩きするテーゼ、空疎な用語、簒奪(さんだつ)された思想、硬直したシステム。僕にとってほんとうに怖いのはそういうものだ。僕はそういうものを心から恐れ憎む
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
目を閉じても、ものごとはちっとも良くならない。目を閉じて何かが消えるわけじゃないんだ。それどころか、次に目を開けたときにはものごとはもっと悪くなっている。私たちはそういう世界に住んでいるんだよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
あなたさえ私のことを覚えていてくれれば、ほかのすべての人に忘れられたってかまわない
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
思い出はあなたの身体を内側から温めてくれます。でもそれと同時にあなたの身体を内側から激しく切り裂いていきます
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
死は生の対極存在なんかではない。死は僕という存在の中に本来的にすでに含まれているのだし、その事実はどれだけ努力しても忘れ去ることができるものではないのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
私たちがもともな点は、自分たちがまともじゃないってわかっていることよね
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
孤独が好きな人間なんていないさ。無理に友だちを作らないだけだよ。そんなことしたってがっかりするだけだもの
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
他人と同じものを読んでいれば他人と同じ考え方しかできなくなる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕はこれまでの人生で、いつもなんとか別な人間になろうとしていたような気がする
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕は違う自分になることによって、それまでの自分が抱えていた何かから解放されたいと思っていたんだ。僕は本当に、真剣に、それを求めていたし、努力さえすればそれはいつか可能になるはずだと信じていた。でも結局のところ、僕はどこにもたどりつけなかったんだと思う。僕はどこまでいっても僕でしかなかった
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
どれほどこっそり息を潜めていても、そのうちに誰かが必ずあなたを見つけ出します
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
信仰の深さと不寛容さは、常に裏表の関係にあります
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
死は生の対極としてではなく、その一部として存在している
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
流れというものが出てくるのを待つのは辛いもんだ。しかし待たねばならんときには、待たねばならん
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
制度は自己増殖してわたしたちを殺すようになったり、わたしたちに他人を冷酷かつ効果的、組織的に殺させる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
今日は嘘をつくつもりはありません。できる限り正直になります。嘘をつかない日は年にほんのわずかしかないのですが、今日がちょうどその日に当たったようです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
月の裏側に一人残されていたような恐怖を自分のことのように想像しながら、その状況の意味を何年も考え続けた
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
小説を書く、物語を書く、というのは煎じ詰めて言えば、「経験していないことの記憶をたどる」という作業なんです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
人は原理主義に取り込まれると、魂の柔らかい部分を失っていきます。そして自分の力で感じ取り、考えることを放棄してしまう
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕は逃げられないし、逃げるべきではないのだ。それが僕の得た結論だった。たとえどこに行ったところで、それは必ず僕を追いかけてくるだろう。どこまでも
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
人生でいちばんきついのは、心ならずも誰かを傷つけてしまうことであって、自分が傷つくことではありません
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕たちは一年ごと、一月ごと、一日ごとに齢を取っていく。時々僕は自分が一時間ごとに齢を取っていくような気さえする。そして恐ろしいことに、それは事実なのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
深刻になることは必ずしも、真実に近づくこと…ではない
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
少しずつ向上する。少しずつだけれど、それでも向上は向上だ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
希望があるところには必ず試練があるものだから
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
過ちを進んで認める勇気さえあれば、だいたいの場合取りかえしはつく
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
孤独好きな性格を守るのに、誰にも迷惑をかけてないはずだという論理は逃げである。孤独は闘い取るものだ。闘い取られていない孤独は、いつか人の心を蝕む
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何ももてないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
目に見えるものが、ほんとうのものとは限らない
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
インターネットで「意見」があふれ返っている時代だからこそ、「物語」は余計に力を持たなくてはならない
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても、私は卵の側に立ちます
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
私が小説を書く理由はひとつだけです。個人的存在の尊厳をおもてに引き上げ、光をあてる事です
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。しかしそれでも我々はそんな回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
人は勝つこともあるし、負けることもあります。でもその深みを理解していれば、人はたとえ負けたとしても、傷つきはしません。人はあらゆるものに勝つわけにはいかないんです。人はいつか必ず負けます大事なのはその深みを理解することなのです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ものごとがあまりに完全だと、そのあとに決まって反動がやってくる。それが世のならいだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕らはとても不完全な存在だし、何から何まで要領よくうまくやることなんて不可能だ。不得意な人には不得意な人のスタイルがあるべきなのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
人々は闇の中から出てくる何かを見つけることで闇の中から救われることができる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
多くの人は枠組みが必要で、それがなくなってしまうと耐えられない。いろんな檻というか囲い込みがあって、そこに入ってしまうと下手すると抜けられなくなる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
「物語」は残る
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
物語は世界の共通言語