村上春樹に関する名言集・格言集
村上春樹
これはどんな分野でもそうだと思いますけど、これはすごい、と自分が本当に100%認められる実例がちゃんと存在していると思えることは素晴らしいことですよ。それはちょうどギャツビーにとっての沖合の緑色の灯火のようなものですね。僕にとっては、それが新訳を手掛けたこれらの小説なんです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
傲慢に聞こえるかもしれないけれど、いま、それなりの年齢になってみて、学ぶべきものはだいたい学んだなという印象があるんです。あとはもう、自分の手で自分の方法を拓いていくしかないんですよ。道のないところに何とか道をつくっていくしかない
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
身体を鍛えていることもそうですけど、僕にとっての翻訳って、いまよりほんのちょっとでもよい小説を書くために続けてきたものなんです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕は小説家として、本当に欲が深いんですよ。でも、すべての小説家は自分の書くものに対して欲深であるべきなんじゃないのかなとも思います。現状で満足していたらどうしようもないですから
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕はもうかれこれ30年も小説を書いてきたことになりますけど、ホントにまだ発展途上だと思っています。だから、他人のことをとやかく言えるような余裕はまったくないんです。目の前にある、いま、自分が書いている小説のことだけで精一杯ですから
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
人が生きていくためにはそういうものが必要なんだ。言葉ではうまく説明はつかない意味を持つ風景
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
でもやっとわかってきたんだ。彼女は概念でもないし、象徴でもないし、喩えでもない。温もりのある肉体と、動きのある魂を持った現実の存在なんだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
彼らはどのあたりまでが周到で、どのあたりからがやり過ぎになるかを心得ている。ジェイ・ギャツビーの図書室と同じだ。本物の書物は揃える。しかしページを切ることまではしない
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ここは僕自身の世界なんだ。壁は僕自身を囲む壁で、川は僕自身の中を流れる川で、煙は僕自身を焼く煙なんだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
おそらく限定された人生には限定された祝福が与えられるのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
気の利いた女の子というのは三百種類くらいの返事のしかたを知っているのだ。そして離婚経験のある三十五歳の疲れた男に対しても平等にそれを与えてくれるのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
そしてそこであんたはあんた自身になれるのだ。それに比べれば、この今の世界はみせかけのまぼろしのようなものに過ぎんのです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
青豆をみつけよう、と天吾はあらためて心を定めた。何があろうと、そこがどのような世界であろうと、彼女がたとえ誰であろうと
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
青豆はその温もりをここまで伝えに来てくれたのだ。天吾はそう思った。それが彼女が二十年前に、あの教室で手渡してくれたパーケージの意味だった
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
「ほうほう」とはやし役のリトル・ピープルが言った。「ほうほう」と残りの大人が声を合わせた。「天吾くん」と青豆は言った。そして引き金にあてた指に力を入れた
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
私自身のために生きることはできなかった。そんな可能性は私からあらかじめ奪われてしまっていた。でもそのかわり、彼のために死ぬことができる。それでいい
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
彼が感じている温かみは、痛みと対になって訪れるものなのだ。痛みを受け入れない限り、温かみもやってこない。それは交換取引のようなものなのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
そんなことちらりとも頭をよぎらない。そうだろう?しかし誘拐されるときはちゃんと誘拐されるんだよ。それはなんと言えばいいか、超現実的な感覚を伴うものだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ただし希望は数が少なく、おおかた抽象的だが、試練はいやというほどあって、おおかた具象的だ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ここは見世物の世界 何から何までつくりもの でも私を信じてくれたなら すべてが本物になる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
何が善なるものであれ、何が悪なるものであれ、これからは私が原理であり、私が方向なのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
そいつはなによりなことだ、と彼は思う。人の死はすべからく悼まれるべきなのだ。たとえほんの短い時間であったとしても
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
俺はときどき目を閉じて、その言葉を何度も何度も頭の中で繰り返す。すると気持ちが不思議に落ち着くんだ。冷たくても、冷たくなくても、神はここにいる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。だから恋をしている相手について考えると、多少の差こそあれ、いつも哀しい気持ちになる
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ぼくにはあなたの勇気と正義が必要なんです。あなたがぼくのうしろにいて、『かえるくん、がんばれ。大丈夫だ。君は勝てる。君は正しい』と声をかけてくれることが必要なのです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
この世の中に、何も求めるべきものを持たない寂寥感ほど過酷なものは他にありません
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
最初からああだこうだとものごとを決めずに、状況に応じて素直に耳をすませること、心と頭をいつもオープンにしておくこと
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
僕らは収支決算表を睨んで生きているわけじゃない。もし君が僕を今必要としているなら僕を使えばいいんだ。そうだろ?
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
人間には欲望とプライドの中間点のようなものが必ずある。全ての物体に重心があるようにね
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
宗教とは真実よりもむしろ美しい仮説を提供するもの
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
だから正確に言えば、私はここでの仕事を楽しんでいるというわけではないのです。私はただ、この仕事を全体的に受け入れようとしているだけです
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
この人と一緒にいる限り私が悪くなることはもうないだろうってね。ねえ、私たちの病気にとっていちばん大事なのはこの信頼感なのよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
頭が悪いんじゃなくて、普通なんだよ。僕にも僕自身のことでわからないことはいっぱいある。それが普通の人だもの
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ねぇ、自分が今やっていることが正しいかどうか迷うことってある?迷わないことの方がむしろ少ない。本当に?本当に
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
彼女の求めているのは僕の腕ではなく誰かの腕なのだ。彼女の求めているのは僕の温もりではなく誰かの温もりなのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
何も考えてはいけない、と僕は思った。想像してはいけない。間宮中尉は手紙の中でそう書いていた。想像する事がここでは命取りになるのだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
自分がどこにいるのかも定かではなかった。正しい方向に進んでいるという確信もなかった。ただどこかに行かないわけにはいかないから、一歩また一歩と足を運んでいるだけだった
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
人間というのは実際には、そんなに簡単に自分の力でものごとを選択したりできないものなんじゃないかな
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
もうそれまでの現実否定で小説を書いても、それは人を動かさないよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
気分が良くて何が悪い?
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
金持ちなんて・みんな・糞くらえさ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
まるで何もない十年だ 手に入れたものの全ては無価値で 成し遂げたものの全ては無意味 そこから得たものは退屈さだけだった
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
あなたの人生が退屈なんじゃなくて、退屈な人生を求めているのがあなたじゃないかってね。それは間違ってる?
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
あなたの退屈さはあなたが考えているほど強固なものじゃないかもしれないということよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
弱さというのは体の中で腐っていくものなんだ自分の中で何かが確実に腐っていくというのが、またそれを本人が感じつづけるというのがどういうことか、君にわかるか?
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさや辛さも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
本当にまれなほど徹底した弱さは全世界を破壊するほどの過激な観念を生んでしまう
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
だんだん腐って溶けて最後には緑色のとろっとした液体だけになってね、地底に吸いこまれていく
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
あなた、今どこにいるの?
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
資格というのは、あなたがこれから作っていくものよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
どんな髭剃りにもその哲学がある
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
この作品は、芥川賞を受賞すべきであった。その事により、芥川賞は自滅し、現今の商業文学誌はすべて廃れるべきであった
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになってしまうくらい好きだ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
春の熊くらい好きだよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
夜中の汽笛くらい
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
斧を放り込んだら妖精が出てきそうだな
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
世界中の森の木が全部倒れるくらい素晴らしいよ
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
もし僕たちが年中しゃべり続け、それも真実しかしゃべらないとしたら、真実の価値など失くなってしまうのかもしれない
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
ううん、そんなことないのよ。私が今すこし疲れてるだけ。雨にうたれた猿のように疲れているの
『マルチョン名言集・格言集』
村上春樹
元気だよ。春先のモルダウ河みたいに