伊集院静の名言集・格言集
伊集院静
(ドル預金で大損した、という悩みに答えて)ドル建てで預金して金が増えたこともたぶんあるんだろう。
じゃ聞くが、君はドルが高くなるために何かしたのかね?ただ見てただけだろう。
それで君の金が増えるって、そんなうまい話が世の中にあるわけないだろう
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
景気が悪くなって、テレビの報道などでも「安ければ得だ」という風潮がある。
果してそうだろうか。「安物買いの銭失い」という言葉は私は正しいと思っている。
物の価格というものは長い時間をかけて定まったものである。
そしてその値段を私たちが納得して買うのもやはり長い時間がかかっている
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
日本は大国なんかじゃない。小さな国の、君は小さな存在だ。
しかし君の未来は、時間は、可能性は限りなく大きい。
家族や友を想う気持ちは素晴らしいことだ。
世界を見よう。真実を知ろう。
君と同じように他人のことを自分のことと考えられる大勢の若者がいる
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
小説家というのは語りながら書いてる
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
(銀座のホステスが大事にすべき)いい客とは、派手な金の使い方をする奴より、コマメに通ってくれる客だ。一晩で使ってくれた百万円より、三週間かけて使った二十五万円の方が価値がある
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
(水商売で)どこの店でもナンバー1になる女性は、決っして飛びっ切りの容姿をしていない。
むしろ一、二枚落ちるところがある。
何が、その子にあるか?それは愛嬌だ。一緒にいて安堵がある。愛嬌は女性の資質の中で、二、三枚格が上のものだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
幼年期から思春期までに目や耳から身体に入ったものを人間は生涯忘れない
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
自分一人が悲劇の主人公の発想はやめよう
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
いい小説は、読んだ後も一つか二つ、よくわからない所があるんだ。
そんな本の読書は、霧の立ちこめる森の中を抜けるようなもので、気が付かないうちに読み手の体がなにかで濡れている
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
(大きな台風が来ると)漁師が船の様子を見に出かけたり、農夫が稲田の具合を見に出かけて亡くなる。
仕事とは、大人の男が朝目覚めて、最初に考えるものである。
家族のことは二の次が当たり前で、仕事がきちんとできた上で、家族を養え、育てられる
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
今、日本人は休んでる場合じゃないんだよ。震災によって日本全体で二割、三割の労働力が低下した。だから、被災しなかった人は二倍も三倍も働いて補わないと
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
ものすごく大切な人って(夢に)出てこない
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
日本の調理人の味が落ちた。週休二日で修業中の職人までが休みはじめた。体得するのに何年もかかるものが、七日の間に二日も途切れては何も覚えられない
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
人間が「老いる」のは、死ぬ寸前のことだよ。それまでは生きてる。生きてるってことは活きてると同じこと。精神が活き活きしていればそれで充分だと思うぜ。そりゃ物も忘れるし、坂道を歩けば時間もかかる。そのことと「老い」は違うんだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
一人で生きよ。耐えて励め
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
小説は人生の謎を解くものではない。読み手の個々の人生と向き合うものだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
世の中というものは、自分の痛みでなければいとも簡単に物事を片付ける。
それが当然であり、世間というものだ。頑張れでは済まない、希望の見えない人たちがいる。
子どもを、孫を失くした親が、祖父母がいる。そのことを私たちは肝に銘じておかねばならない
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
どうしてこう旗日(祝日)が多いのか。日本人はこんなに休んでいちゃ、国が滅ぶんじゃないか
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
人の陰口を叩いてきた輩は必ずその代償をいつか負うことになる。放っとけ、とわしが言うのは、放っておいても陰口は消えるってことだ。つまり陰口の顔、そいつが消滅するってことだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
インターネットを閉じなさい。テレビを消しなさい。パスポートを取得して、一番安い乗り物ですぐ日本を発ちなさい。目的地は?どこだっていい。この国以外の、風の中に立ちなさい。そこには君がインターネットやテレビで見たものとまったく違う世界がある
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
その仕事は卑しくないか。その仕事は利己のみにならないか。その仕事はより多くの人をゆたかにできるか。その仕事はともに生きるためにあるか
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
頭で考えたら駄目だ。頭で考えるものは、たかが知れている
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
どんな仕事も、コツコツやっていけば、実るはずなんだ
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
他人の抱える事情は当人以外の人には想像がつかねものがあると私は考えている
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
要するに3通りしかないんだよね。ひとつはね、強いやつについていく。もうひとつは逃げる。三つ目は独りで闘う
『マルチョン名言集・格言集』
伊集院静
人間はずっとやってきたことをやめると、簡単につぶれてしまう