道元禅師の名言集・格言集
正法眼蔵随聞記
- 正法眼蔵随聞記の名言集おほよそ仏法は、知識のほとりにしてはじめてきくと、究竟の果上もひとしきなり。これを頭正尾正 といふ。 妙因妙果といひ、仏因仏果といふ…
道元禅師
貧なるべし。なまじ財多くなれば、必ずその志(こころざし)失う
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
学道の人、すべからく寸陰(すんいん)を惜しむべし。露命、消え易し、時光、速やかに移る。寸暇(すんか)を惜しみ、余事に管することなかれ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
朝(明日)に生じて夕に死し、昨日見し人今日無(亡)きこと、眼に遮り耳に近し。是(こ)れは他の上にて見聞きする事なり、我が身にひきあてて道理を思ふ事を
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
ただ一事に付いて、用心故実(ようじんこじつ)をも習ひ、先達(せんだつ)の行履(あんり)をも尋ねて、一行を専(もっぱ)らはげみて、人師(にんし)先達の気色(けしき)すまじきなり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
示に曰く、広学博覧はかなふべからざることなり。一向に思ひ切りて留るべし
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
若し仏法に志しあらば、山川江海を渡りても学すべし。その志ざし無らん人に往き向ふて勧むるとも、聞き入れんこと不定なり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
仏道修行の功を以て代りに善果を得んと思ふことなかれ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
而今(にこん)の山水は、古仏の道現成(どうげんじょう)なり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
生死の中に佛(仏)あれば、生死なし
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
天然の妙智は自(おのずか)ら真如、何(なん)ぞ儒書および仏書を仮らん、縄床に独坐して口壁に掛く、等閑(なおざり)の一実(いちじつ)千虚(せんきょ)に勝れり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
小魚、大魚を呑み、和尚(おしょう)、儒書を読む
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
泥(どろ)多くして仏(ほとけ)大なり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
地を掘り天を覓(もと)む、日面月面(にちめんがちめん)
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
永平(えいへい)称(なんじ)が脚底(きゃくてい)にあらん
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
人人(にんにん)尽(ことごと)く衝天(しょうてん)の志あり、如来の行処(ぎょうしょ)に向かって行くことなかれ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
生はどこから生れてきたか、その由(よ)って来るところはない、ちょうど、寒くなれば上衣を着るように時節因縁によって生れてきただけだ。死はどこへ去るか、去って留まるところはない、あたかも暑くなれば、ももひきをぬぐように、時節因縁によって死ぬだけだ。本来空(くう)で一(いつ)に帰するが、その一も帰するところはない
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
夫(そ)れ出家人は、但(た)だ時及節(ときとせつ)に随わば便(すなわ)ち得(よろ)し。寒(かん)なれば即(すなわ)ち寒く、熱(ねつ)なれば即ち熱し。仏性の義を知らんと欲(おも)わば、当(まさ)に時節因縁を観ずべし。但だ分を守り時に随うべし
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
但(た)だ雪の消え去ることを得て、自然(じねん)に春到来す
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
衆生の日用は雲水(うんすい)のごとし。雲水は自由なれども人は爾(しか)らず。もし爾(しか)ることを得ば、三界の輪廻、何(いずれ)の処よりか起らん
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
滔滔(とうとう)たる澗下(かんか)の水、曲に随(したが)い直に随う
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
君(きみ)見ずや高高(こうこう)たる山上の雲、自ら巻き自らのぶ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
海に入りて沙(いさご)を算(かぞ)う、空しく自ら力を費やす。塼(かわら)を磨いて鏡と作(な)す、徒(いたずら)に工夫を用う
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
仏性は、夜が明けてくると山鳥が夜明けを知らせて鳴き、春になれば早咲きの梅が春を知らせて芳(かんば)しくにおう、そのうちにある
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
釈尊の悟りは雪の中に梅の花が一輪、綻び咲くところにある
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
生死事大、無常迅速、光陰惜しむべし、時人を待たず
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
一大事【いちだいじ】 人はなぜ生まれ、どう生きるべきかを明らかにすることが一番大切なのだ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
主人公【しゅじんこう】禅でいう主人公とは、本来の自己のこと。周囲の目を気にしてヘンにカッコつけたり、人を欺いたりせず、あるがままの自分でいる
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
冷暖自知【れいだんじち】水が冷たいか暖かいかは、自分でさわってみればすぐわかる
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
身心脱落【しんじんだつらく】身心にへばりついた妄執をきれいさっぱり落とせたらどんなにいいか!坐禅はその第一歩だ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
回光返照【えこうへんしょう】他人の考え方にばかり光を当てるのをやめ、自分を照らし、純粋な魂と向き合いなさい
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
日々是好日【にちにちこれこうにち】どんな一日も、大切に過ごせばかけがえのない日になる
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
行雲流水(こううんりゅうすい)行く雲のように、流れる水のように自由に場所を変え、とらわれることなく生きてゆきましょう
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
生を明らめ死をあき明らむるは仏家一大事の因縁なり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
只管打坐(しかんたざ)
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
諸仏如来、ともに妙法を単伝して、阿耨菩提を証するに、最上無為の妙術あり。これただほとけ仏にさづけてよこしまなることなきは、すなわち自受用三昧、その標準なり。この三昧に遊化するに、端坐参禅を正門とせり。この法は、人人の分上にゆたかにそなわれりといへども、いまだ修せざるにはあらわれず、証せざるにはうることなし。はなてばてにみてり、一多のきわならんや、かたればくちにみつ、縦横きわまりなし
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
其の知には及ぶ可くも、其の愚には及ぶ可からず
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
放てば手にみてり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
徳あるは讃むべし、徳なきは憐むべし。怨敵を降伏し、君子を和睦ならしむること愛語を根本とするなり。知るべし、愛語は愛心より起こり、愛心は慈心を種子とせり。愛語よく廻天の力あることを学すべきなり。ただ能を賞するのみにあらず
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
他は是れ吾にあらず 更にいずれの時をか待たん
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
文字を学ぶ者は、文字の故を知らんとなす
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
身心一如にして性相不二なり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
愛語は愛心よりおこる 愛心は慈(悲)心を種子とせり 愛語はよく廻天のちからあることを学すべきなり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
志のある人は、人間は必ず死ぬということを知っている。志のない人は、人間が必ず死ぬということを本当の意味で知らない。その差だ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
努力する人には志がある。しない人間には志がない。その差だ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
成功する人は努力する。成功しない人は努力しない。その差だ
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
自己に閉じ込められ、自己にこだわっている間は、世界を真に見ることができない。自己が自由に自在に動くとき、世界もいきいきと生動する
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
何事も一心不乱にやれば宇宙の真理を体で感じとることができる
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
万法に証せられるとは、自己の心身をも他己の心身をも脱ぎ捨てることである
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
自己を忘れることは、万法に証せられることである
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
自己をならうとは、自己を忘れることである
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
薪灰となりぬるのち さらに薪とならざるがごとく 人の死ぬるのちさらに生とならず
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
花開けば必ず真実を結ぶ 青葉秋に逢うて即ち紅なり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
憐れむべし 汝が深愛する名利は 祖師これを糞穢よりもいとうなり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
坐禅(座禅)は則ち 大安楽の法門なり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
峯の色 渓の響もみなながら 我 釈迦牟尼仏の声と姿と
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
誤りを悔い 実得をかくして 外相をかざらず 好事をば 他人にゆずり 悪事をば 己にむかうる志気あるべきなり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
女人なにのとがかある 男子なにの徳かある 悪人は男子も悪人なるあり 善人は女人も善人なるあり
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
学人第一の用心は 先ず我見を離るべし
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
人みな般若の正種ゆたかなり ただ承当することまれに 受用すること未だしきならし
『マルチョン名言集・格言集』
道元禅師
志の浅からぬをさきとすれば かたえにこゆる 志気あらわれけり